ゲーム感想置場

ゲームの感想(ネタバレ配慮無し)をぽつぽつ投げるだけのブログ

バディミッションBOND感想【ネタバレ含む】

クリアしました。



カタログチケットを某森購入用に買ってから1年弱、2本目が決められず持て余していました。
そんなときにこれの体験版が配信されて、ニンダイで見たけどスルーしてた奴だな、体験版はまあタダだしやってみっかと試してみたら意外と遊びやすく、カタログチケット対象みたいだしじゃあ交換するか! という流れでゲット。

体験版はやっぱり続きが気になるところで終わってたので製品版では続きから、と思いきや。
体験版はぶっ通しでやったのでセーブデータの仕様がよくわからずミッション1の潜入直後から始まりました。救出後に組んだ相手が噂の怪盗だったというお約束からアラナが暴走して二人で止めて警察突入、ルークが残ったところを復習がてら見て(このときはスキップボタンがどれかわからなかった)いざミッション2へ。

いきなり主人公の目が死んでるんだけど……と思っていたらアーロンがルークを救出しに。
連行してきたジェイスン警部にレスバで負けそうなところをアーロンに勇気づけられたルーク。

「僕はヒーローになるよ 君と一緒に!」
「……………はあ?」

まあアーロンはそういうつもりではなかったんだろつなあと笑いつつ進めていきました。

モクマとチェズレイが加わり敵の本拠地ミカグラ島へ到着。
公安のナデシコと出会いチームBONDを結成することに。
そしてDISCARDを打ち破るべく奮闘する、というのがバディミッションBONDのストーリー。
ところでこのゲームの略称って何?
バディ?BOND?バデミ?バディボン?



捜査や潜入で謎解きがありますが謎解きの難易度は易しめ。
ランダム性が無いので答えを覚えてしまえば謎も解ける模様。QTEもあるけど時間的にも割と余裕あったイメージ。
ストーリーを見せることに重きを置いているみたいなので手応えを求めている人には物足りないかもしれない。



テーマはやっぱり相棒だと思うので、コンビ中心の感想(ネタバレあり)を連ねていきます。



ルーク&アーロン
チームBONDの相棒コンビその1。
ヒーローとヒーロー。
君がルークでルークが僕で。
片方が暴走しそうになったら片方がちゃんと止めてる一番バランスが良いコンビ。

ミッション15でアーロンが燃やされてそうになっているところを見てルークが過去の記憶を探るシーンがあるんですけど、火事の記憶のときに
 ???「ルーク!」
 ルーク「……ーロ……」
って言ってる場面がありました。
どさくさに紛れてたし自分は「アーロン」と呟いているんだろうと思っていたら違いました。まんまと騙された!!!
小さいルークはヒーローに失望してしまっていて、冒頭ムービーやミッション7で「あばよ、ヒーロー」と言っていたのもそのときと同じ気持ちだったんでしょうが、アーロンはルークがいてやっとヒーローになれたんですね。
ミッション2で「夢を叶えるまで(ヒーローになるまで)泣かない」と決めた(というか自分はそれを選びました)ルーク。記憶を取り戻したときに涙を流していました。
そして戻るヒーローゲージ。ヒーローゲージはそのまんまだったんですね。
話の見せ方がうっま!!!



ルーク&モクマ
どこまでも真っ直ぐで素直なルークに救われるおじさん。
頼れる先輩の役に立ちたい後輩。
バディエピソードがほとんどルークのデブ活。

ニンジャジャンの握手会にルークが出てきたときは「もしやニンジャジャンの正体知らない…?」と疑ってしまいましたがルークはちゃんとモクマだとわかっていて、その上でニンジャジャン引いてはモクマのすごいところを見ていました。余談だけどルークは社会人であることから大人な目線も備わっていて、世知辛いところを知っている上でのお人好しだから信用できるよね。
モクマは黒い部分をルークに見せず、大人ぶっていられる、まともな大人だと少しでも思えるところで救われていたみたい。
モクマにとってルークは眩しすぎるんだけど、それを純粋に有り難がってるから、モクマの長年培ってきた器のでかさと優しさを発揮できるのがルーク。



アーロン&モクマ
モクマはアーロンが結構好きだしアーロンもモクマが結構好き。
友達みたいなライバルみたいな良い距離感。
戦闘力トップ2。

おっさんが只者ではないことを嗅ぎ付けて事あるごとに戦おうとするアーロン。
モクマは本気で相手をしてはいませんでしたがフウガと対峙する前にやっと本気でアーロンと戦っていました。
アーロンはモクマの強さを知ろうと見ている内に良いところにも悪いところにも気がついたよう。
場を丸く収めるために自己犠牲精神があるモクマに対してアーロンがはっきりとモクマの悪いところを伝えていたのが印象深かった。
モクマが手加減なしで実力を発揮できるのはアーロンだけ。



ルーク&チェズレイ
利用されてる上司と利用している部下。
唯我独尊だけど従順、ただし計算付くでもあるチェズレイに真っ直ぐ向き合うルーク。
最初は利用するために近づいたはずなのに、チェズレイがだんだん母性に目覚めていく。

潜入をこの二人でやるとチェズレイがよくヨイショしてくれる。
バディエピソードでチェズレイがルークを利用して下衆を貶める場面がありました。ルークはチェズレイの予想通り怒りましたがそれはチェズレイのためを思ってのこと。
チェズレイがすげー尽くすタイプで最終的に野菜の仕送りとか証拠集めとかしてくれてる。モクマに向けてる情熱とも違う情熱をルークに注いでた(ルークはあんまり自覚してなかったけど)。
たぶんチェズレイ、一人孤独に上に立てるタイプの人間ではない。
ゴミ捨て場に落ちたボスにハグされても嫌がらず(言葉はひどいけど)、自分を真っ先に思い浮かべたボスにハグしたがるし、チェズレイはルークの握ったおにぎりならギリギリ食べられそう。



モクマ&チェズレイ
チームBONDの相棒コンビその2。
隙あらば殺したいチェズレイと隙あらば殺されたいモクマ。
ニコイチ。

モクマのエゴとチェズレイの八つ当たりから始まった歪んだ関係。
モクマは守り手として死にたいという望みがあるからチェズレイに自分の黒い部分を見せずに殺されたかったけど、チェズレイは下衆しか殺さないという自分なりの美学から自分の邪魔をしたモクマの下衆な部分を見なければ殺せなかった。
歪んだ約束を交わしたまま、ミッション11のマイカの里の鍾乳洞にて、お互いに本性をさらけ出すことができる関係になった結果、約束は継続。お互いがお互いの抑止力になることに。
落ち着いたからいいけどひたすらに面倒くせーよこの二人~。
でもミッション12で三日月返しを見てご機嫌メーターぶち上がったチェズレイ見てこっちまで思わずにっこりしちゃった。
モクマは面倒くさい人たちから面倒くさい感情向けられてるけどエンディング後はチェズレイがモクマを連れていくのでチェズレイ一人勝ちルートだった。
この組み合わせだとチェズレイの怖い顔がよく見られるよ。



アーロン&チェズレイ
絶対に仲良くなれない二人。
でも相性は悪くない。
腐れ縁という言葉が一番似合う悪党コンビ。

一度チームBONDを裏切ったアーロンと、裏切られることが大嫌いなチェズレイ。これもあるからたぶん一生わかりあえない。
ただしわかりあえないことをお互いが一番わかっているから変に気が合ってる。
だからルークにもモクマにも「仲良くなったね」って言われる。
チェズレイがモクマにちょっかい出してることを知ってるけど、あしらわれてしまってるから余計に警戒しちゃうアーロン。アーロンはモクマのこと気に入ってるから余計に警戒してる。
チェズレイが一方的にアーロンを利用しているように見えるけど、チェズレイはアーロンの影響を良い方向に受けて狂化の危機を脱しているのが印象深い。そしてチェズレイが壁をぶち壊すことに味を占めてるのおもろい。仲良くなったね。


番外編


スイ
本作のメインヒロイン。何歳だろうと思ったらたぶん18歳。可愛い。
歌姫としての実力があり、しっかりしてるし胆が据わっていて素敵。
ルークに惚れてる(アーロン談)。
みんなルークとスイを微笑ましく見守っている。ほほえま~。
最後はルークに想いを伝えようとするけど、ルークは次に会ったときに、と保留に。その一因はスイが未成年であることから。ルーク、相手のことを考えられて偉い。
かと言って足を引っ張るヒロインかというとそうではなく、メインキャラの誰もスイを小娘扱いせず、ルークはスイを尊敬していて頼るときはちゃんと頼っている。うーんバランスが絶妙。
これが相棒をテーマにしたゲームだからはっきりとくっつかなかったんだろうな(笑)
ちなみに一番長いミッション18の潜入BGMがメインテーマのアレンジだったから延々と頭の中で再生されてる。助けて。



ナデシコ
公安の偉い人。DISCARDとズブズブの警察に代わりDISCARDを捜査している。
仕事ができるいい女。格好良い。
本人曰く昔とは変わってしまったとのこと。利用できる駒は利用する主義。
その発言もあり途中まで割と本気でDISCARDと何か関係があるのか疑ってた。エピソード13で捜査してたときは答えアッカルドがミスリードじゃねえの!? と思っちゃってた。けど純粋にDISCARDと戦う正義の味方だった。ごめんなさい。
エンディング後は屈強な男たちを従えてチームナデシコを率いている。格好良い。
初恋はモクマ。今は!? 今も!?
スイとの関係が可愛い。もっと絡んで。



シキ
もっとスイと仲良くなってね。


メインの他にバディエピソード、サイドエピソードがあり話の伏線回収や補完がとても丁寧でした。
自分はエピソード回収しながら取りこぼしが無いよう進めたのでストーリー順に追えて特にわかりやすかったです。

とにかく面白かった!

おしまい。