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FE無双風花雪月感想【ネタバレ有】

~まえがき~
FE風花雪月大団円反対派の人間の、独り善がりな内容です。
偏った感想になっているかもしれません。
合わないと思った人は引き返してください。



2022年2月10日。
ニンテンドーダイレクト冒頭にて発表されたファイアーエムブレム無双風花雪月。


自分にとっては衝撃的でした。



え、風花雪月で別の作品出るの……!?



FE無双の続編出るなら次はテリウスとかフォドラ出るかな~なんて思っていたらフォドラ一辺倒。
立ち位置としてはアナザーストーリー。
そしてそのとき浮かんだ懸念事項。



まさか……



大団円出されてしまう……???



え、めっちゃ嫌……



自分は風花雪月をアホほど周回したのですが、他人に絆されず自分の意志を貫く生徒たちが良かったので大団円はいらない派なんです。

だって大団円出たらそれがもう正解じゃん。
FEifだって結局透魔が正史みたいな扱いだし…(一部味方ユニットが死ぬから完璧なハッピーエンドではないが)

だから、
風花雪月好きとしては無双作品も外せない
VS
思い出の中でじっとしていてくれ(やりたくない)

でせめぎあっていました。


しかしアクスタは欲しかったことからトレジャーボックスを予約したので約4か月後の6月24日付近に手元に届くことが決定。
というか発表から発売まで期間短すぎない?


タイムラインで変に考察とか願望とか感情とかを見ないように、自衛として関係するワードをミュート。だって自分の感情と向き合うだけで精一杯だし…
まあ関係するワードをミュートした結果、公式の情報すら流れてこなかったのは仕方がないので、ちょくちょく公式アカウントを覗きにいったり。
そうしてドキドキしながら発売日を迎え——————



さて、長すぎる前置きで申し訳ないですね。
では遊んだ感想です。ネタバレしてます。



クリアしました。
全ルート2回ずつ、順番は赤焔→青燐→黄燎、すべて灰色の悪魔加入→敵対でやりました。


まず第一の感想としては


やって良かった……


そう思えたことです。


具体的にやって良かったと思ったところは、


◯顔を見たかったキャラの顔が見られた
前作をやって個人的に顔が見たかった三大キャラがベルグリーズ伯、グレン、ホルスト卿だったんですけどまさか3分の2が叶った上にフルネームもわかったし、加えてシルヴァン父とかベルナデッタ父とかリンハルト父とか見れた。


◯その支援会話見たかったんや!
アッシュ&ユーリスの支援とか、
フェルディナント&リシテア、カスパル&メルセデス、リンハルト&レオニーの前作の外伝発生支援会話無しコンビ etc


◯支援Aで色ボケしない!
支援S無いし恋愛がゴールでない安心感があった(これは前作の無双でも感じた)。でも前作でもあった組み合わせの支援会話見てると公式の推しCPなのかな?というのはいくつかあった。


◯その組み合わせの外伝最高か?
フルネーム名乗り貴族三人衆外伝とか圧倒的ヒルマリ外伝とか、真面目なところだとローレンツラファエルイグナーツ外伝で際立つラファエルのぐう聖。


◯ベレトベレス、みんなと支援Aまであるのエモ……
支援会話はほぼ無いのがむしろ良かったと思う。だって今作の主人公はシェズだし、あれは先生としてのみんなとの大切な思い出だし。ジェラルトとの支援会話だけでもめちゃくちゃ価値ある。


◯ディミトリがグレない
早い内にコルネリアとりあえず追い出せたもんね…………


◯シェズに対して重すぎない
前作では味方みんなが「先生無しでは考えられない!」みたいな激重雰囲気があったけど、シェズに対しては重すぎない感じで気が楽だった。5年も生死不明になったりしないし。


◯最後まで生存するランドルフ
それがたとえ6分の1の確率でも……


逆にあれっ?と思ったところは、


◯シェズとラルヴァのことなーーーーんにもわからんやん…
たぶんDLCとかのために余白残してるのかなー…ここだけはゲーム内で解決してくれないとなあ…


◯大団円にしないために一部キャラが雑に扱われてない…?
赤焔でイングリットが死ぬのはわかるけどシルヴァンが死ぬ必要はあったのか…フェリクスは生きてるし…
あとツィリルと敵対すると人知れず負傷してるのどうした?
大団円はありませんというのはわかったしありがたいけど雑にしていいとは言ってない。
今作は大団円は無いけどザラスでのあの共闘を実現するために全力を注いでる感じがした。


◯アッシュがめっちゃくちゃ可哀想
(黄燎ではどうなったかわからなかったけど)養父と絶対敵対する。赤焔で仲間にすればまだロナート側につくことができるけども。青獅子の学級の生徒の中で全ルート主君を裏切り寝返ることができるのはアッシュだけ!
ちなみにシャミアさんも青燐以外だと元相棒と敵対できるけど覚悟キマりすぎてて可哀想とは思わなかった(笑)


◯今回NPCになってたアロイスハンネマンツィリルギュスタヴ……男ばかりじゃん!!
なんで!?踊り子映えしないから!?(失礼)
でも嬉々として前作で絶対踊り子になれない人たちに踊り子取らせた。マヌエラ先生の踊り子めちゃくちゃいいぞ。


◯ベレトベレス味方にするとソティスが空気になるのなんでだろ~~~~
シェズがラルヴァに乗っ取られるときとか出てきても良さそうだったのに。



あとやっぱりベレトベレスが指導者でないと結構違うね!?
前作とは対照的な話というか…
ベルナデッタやマリアンヌの見た目の変わり様がさ…綺麗に髪を整えてたのって先生の影響(もあるし、あとは学校で級友と過ごす時間が)でかかったんだなって…


ただ結構違うと言いつつ、エーデルガルトはそんなに違わない印象だったかも。
挙兵してから自分の目的を包み隠さず明かしているように一貫してるんだよね。早々に闇うごと手を切れると思ってウキウキしてたのかわいいね。
赤焔では打算はあったけどシェズがエーデルガルト絶対守るマンだった。だけどリシテアもだけどなぜ紋章を二つ持っているか理由は明かされなかったね。エーデルガルトは前作の黒鷲→紅花では頼れる師に対して不安定な少女の面が強調されていたような感じだけど、今作のシェズは対等な仲間であり親友ポジションみたいだった。
ザラスの闇でのディミトリとの会話で「誰か確かめずに差し出された手を思わずとってしまうところが変わらない」と言ってたけど、蒼月ラストでは対照的にディミトリに手を差し出されたことを理解した上でその手を拒絶してた……はわ……
青燐で覇骸になったのはえらい驚いた。獣の紋章石でした?覇骸と戦うのかと思いきやそうじゃなかった(笑)
そのあとの変わり様で闇うごに成り代わられた……?って思ったけど記憶を消されたとか?
とにかくまだエーデルガルト自身っぽかったけどタレス倒しちゃったし永遠に元に戻らないかもしれない…………ヒューくんもフェルディナントもモニカもどこ行ったの……
伯父様(タレスだけど)を目の前で殺されるって、ダスカーの悲劇で目の前で父を殺されたディミトリの対照か?
というか普通に周りの人間が別人に成り代わられてるのこわすぎ。
今作でモニカと親しかった様子が窺えたのはいいとして、前作どういう感情でクロニエと接していたんだろうと思うとつら…………


ディミトリは最後まで絶対復讐するマンだったね。
前作ではどん底を5年も這いずり回って蒼月でロドリグと先生に諭されて漸く復讐から解放されてたけど、今作はどん底が無かった代わりに復讐から解放されなかった。むしろ復讐に協調する仲間もいた。
前作青獅子はディミトリにドン引いてて全体的にギスギスしてたけど、今作は割と爽やかな雰囲気だった。みんなで復讐しよう!
でもタレスも皇帝も殺すって言ってたのに皇帝見逃したよね。お前…またそういうことを…
というか攻撃されなかったとはいえここでエーデルガルトに手を下さないのも前作とは対照的だな…
ザラスの闇での戦闘で誰よりも殺したいのがディミトリ自身だったことがわかったけどほんといつもどういう感情で日々を過ごしているの?
戦争の申し子みたいな力を持ってるのにディミトリに一番必要なのは平穏。


クロードは前作だと「猜疑心の塊(笑)」だったけど今作は「猜疑心の塊」の自称に恥じない感じがした。
前作やってるときクロードにちょっとヤバめなことをやるんだろうなと期待してたので意外と素直な印象に肩透かしを食らった覚えがある。むしろ今作やってて赤焔での灰色の悪魔敵対ルートで裏切ってきたり、黄燎では盟約を結んだ国の将を見殺しにするような策をとったり「これこれ!第一印象でクロードに期待してたのこれ!」って感じだった。一歩違っていたら中央教会を倒そうと挙兵するのはクロードだったかもしれない。黄燎の終盤が紅花みたいだったし(「復讐の野」⇔「始まりの野」、レアにとどめ刺す)。
前作では先生のことをきょうだい呼びしてて、人を疑わざるを得ない環境にいたけど本当はつながりを求めているんだろうな、根は人懐こい素直な奴なんだろうななんて思ってた。
きょうだい=先生に(隠し事は多かったけど)結構素直な気持ちとかを出してくれていた前作に対して、今作で本当に仲良くしたいと思っていた実のきょうだいを殺してたのは本当にもう…………
あそこで後戻りできなくなった感がある。



エンディングはどのルートでも戦争はまだ終わらないことが示唆されていましたけど、ぶっちゃけ自分はこれはアリだと思ってます。
明確に決着ついていた前作とは対照的な今作。
これはあくまでもこれは偶然の出会い(EP1のタイトル)から始まった、あったかもしれないストーリーなんだ。
まあ黄燎で明確にレア様討ち取ってたけど。



システム面で特にお気に入りの点は、


◯宝箱とか仕掛け作動するのも指示出せば操作してなくてもやってくれるの助かる
操作切り替えなくていいのふつーーーーーにめちゃくちゃ助かる。


◯引き継ぎ
えぇっ!周回の度に支援回収しなくていいんですか!?
ただ他の支援進行による差分はあるみたいだから差分見たい場合は大変だわこれ。
前作ではいつも名声値消費して指導レベルすぐに上げてたから拠点レベル引き継げるの助かる。
ユニットの強さ引き継ぎは任意だけどずっと引き継いでみたら二つ目ルートの青燐でやたら強いアッシュとメルセデスが、三つ目ルートの黄燎ではホルスト卿より遥かに強いバル兄が爆誕してた。


逆に特に気になった点は、


◯身支度画面のボタン
身支度画面の項目切り替えはZL/ZR、キャラ切り替えはL/Rなのに装備変更の詳細になると武器種とかの切り替えがL/Rになってキャラ切り替えがZL/ZRになるところ。めっちゃ間違える。6周やっても慣れない。


◯Bボタン押しっぱなしのセリフ飛ばしができない
地味に嫌。スキップできないイベント(序盤とか)、AボタンもしくはBボタンを連打するしかないやん……
あと料理は+ボタンでスキップできるのに食事するときだけスキップできないのと、ストーリー上でのマップで演出スキップできないの何で?(フリー戦闘では飛ばせるのに…)


◯学生時代戦闘での無双奥義の掛け合い
アッシュ「陛下!」ディミトリ「まだ陛下ではない」


ほぼ文句じゃねーか!



とまあ、いろいろ思うところはありました。
何回も言っちゃったけど前作とは対照的なということが全体のテーマの一つなのかな。
万人受けするというより、風花雪月プレイが前提になっていてそこから好きな要素がどう影響してくるか、という感じかもしれません。
ただ公式情報を見るぐらいに留めていたので割とフラットな気持ちで遊べました。(本当か?)(たぶん…)
なので楽しかったです。
もうひとつの風花雪月をありがとう。



おしまい。